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気に入った作品の感想を、ただ気ままに書き連ねる備忘録 ネタバレ注意

【雑記】ボカロあれこれ ~ハチ「砂の惑星」を聞いて~

移行後、初めてのブログの題材は、今話題のあれです。

 





現在ミュージックシーンで大活躍のアーティスト・米津玄師が、久しぶりにボカロP時代の「ハチ」名義でボカロ曲を発表!
kemu復活のときと違って、元々「マジカルミライ2017」のテーマ曲をハチが担当する、という事前情報はあったので、「やっと発表されたー!」と思いながらyoutubeを開いたのですが、
なんだか、いろんな意味でムーヴメントになりそうな曲ですね、この作品。。

 

ナタリーミュージックのサイトに寄せられていたハチ様のコメントは、こちら。
※元 → 米津玄師ハチ名義のボカロ曲「砂の惑星」MV公開、南方研究所と5年ぶりタッグ - 音楽ナタリー

 

ボーカロイドを取り巻く環境も僕が遊んでたころとは随分様変わりしたと思います。
テーマ曲のお話を頂いたのをきっかけに、今ハチとしてミクと曲を作るのであればどういう形にするのが一番最適だろうか?と考えた結果、ああいう形になりました。
自分が見てきたボーカロイドの原風景、あのころ砂場で僕らが作り上げたお城を思い出しながら、懐かしい気持ちと新しい気持ちのちょうどいいところを探していけばそこに「砂の惑星」がありました。

 

どことなく意味深なコメントだなあ…。


そして、youtubeの動画を見て、視聴者コメントを見ていたら、ボカロ曲好きとしては少し気分が沈んでしまいました…。


皆さん、この曲に関して思い思いの解釈を書き綴っていました。
荒廃した「砂の惑星」=現在のボカロ界の象徴、というのは皆さんの共通見解のようですね。
2番に出てくるセリフは間違いなく、過去のボカロ作品のオマージュ。あまりに書き尽くされているからここでは省略。



まあ確かに、ボカロがブームとなった頃と比べれば、今の状態は衰退しているのかもしれませんが、
「ボカロは終わった」みたいなことを言う人には、首を傾げてしまう。


そうなの?本当に終わったの?


私は「全盛期」と言われている時期が過ぎ去ってからボカロを聞き出した人間ですが、
今だって廃れているとは思わない。
むしろ、ボーカロイド作品としてはともかく、音楽としては最近の曲のほうが好きかもしれない。


もちろん、私は過去をあまり知らず、残されてきた作品を後から聞いてのめり込んだ人間なので、
リアルタイムでボカロに関わっていた人とは感じ方が違うのだろうし、
ボカロを語る資格があるのかも分からないけれど…。


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個人的には、ボカロ曲には大きく分けると3パターンあると思っています。

①ボカロのキャラクター性重視。「初音ミク」というキャラクターのために作った歌を歌わせているイメージ。
メルトとか、初音ミクの消失とか、ボカロ黎明期の作品に多いイメージ。
「ボカロは終わった」という人たちが言う「ボカロ」は、イコールこの頃の作品なんじゃないかと思っている。


②ボカロ=ストーリーテラー。ミクたちは作品の表舞台には出てこず、語り部として徹し、別の物語が繰り広げられる。
カゲプロ、ミカグラ、終焉ノ栞などの「ボカロプロジェクト」系がこれかと。


③ボカロはキャラクターでも、ストーリーテラーでもなく、メロディーを歌ってくれる楽器(もしくはシンガー)として扱っている。


だいたい、時系列で見ると①→②→③になっているような気がします。
だから何だというわけではなく、どれも正解だと思います。
確かに最近①のような、ミクをキャラクターとして扱うような曲は少なくて、
①が好きな人は「あの頃は良かった」とメルト時代に思いを馳せるのも分からなくはないけど。
今の曲も、ボカロの在り方もありなんじゃないのかなあ…と思うんですがね。
私はコンテンツとしてのボーカロイドより、個々の楽曲それ自体を音楽として評価したい人間なので、こういう感想になるんでしょうが…。


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ついでなので、最近ボカロシーンで言われているあれこれについて、個人的所感を文字にしようかと思います。

 

>ボカロが「アマチュア」のものでなくなることの懸念。
ボカロは、ニコ動でアマチュアのクリエイターが作品を投稿し、それを視聴者が評価するというスタイルで活発化していったジャンル。
最近は、ボカロPや人気歌い手として活躍していた人がプロの世界に進出しているケースも少なくありません。
それに関して、「アマチュアのものだったボカロが壊れてきている」というような表現を目にすることがあります。

私自身はそれ自体に関しては何も思わない。
というか、それってボカロPとして音楽を作って評価されることが、プロとして音楽の世界で生きていくための登竜門となりえるということですよね?別に悪いことだと思わないけどなあ…?
それ自体はアリじゃないですかね。
「ボカロ=アマチュアの音楽」と思われて馬鹿にされるよりは全然マシだと。
もし問題があるとすれば、次の項目。


>有名ボカロP、歌い手ばかりが評価され、新人が育ちにくい雰囲気。
これは、以前DECO*27さんとNeruさんの対談記事を読んだことがあって、そこでも書かれていた内容だったのですが
※これです ↓
ボカロシーン、焼け野原からの再出発 DECO*27×Neru対談 - インタビュー : CINRA.NET


確かに、「有名Pが曲をアップする→有名歌い手がカバーする→リスナーが盛り上がる」という一定の流れがあると、新人が入ってこなくなるっていうのは、そうだろうなあと思うし憂慮すべき事項かもしれない。
でも、本当に才能のある人なら、世間が放っておかないと思うのよね。
そういう存在を目ざとく見つけてプッシュしていくのが、我々リスナーの役目かな、とも思います。
そして、是非、歌い手の皆さんに「隠れた名曲」を見つけて紹介していってほしいなあと思います。そうしたらね、みんな飛びつくからね。笑
影響力のある人にはそういう役割をお願いしたいなあなんて思ってしまうw


>そもそも機械音っていうのが受け付けない。
これは、元も子もないよね(笑)
ほかならぬ私が、つい数年前まで、「機械音は苦手」と思ってボカロ曲を敬遠していたので、そういう人がいるのは良く分かります。
私の場合、コーラスが趣味かつライフワークなので、「人が歌うことに意味がある」と思ってしまっていましたし、いわゆる「いい声」が好きだった。

ちなみにきっかけはカゲプロでした。
カゲプロのコミックを読む→元となった楽曲が知りたくて検索→芋づる式にボカロ曲をたくさん知る→ハマる、という流れ。


ボカロに出会って、音楽の引き出しが広がったなあ…と思っています。
機械だからって馬鹿に出来ないんだよ!いい曲がたくさんあるんだよ!っていうのを、布教できるようになりたいなあ(▽)


あと、どうでもいいけど、ボカロ聞いてるとたまにコメント欄でハニワ馬鹿にしてる人を見かけますが、
HoneyWorksってめちゃくちゃプロ意識が高い、トップレベルのクリエイター集団だと思うんだけど!!?
恋愛を題材にした曲が多いからか知らないが、馬鹿にする前によく聞いてみなさいと言いたい。嫌いなのは置いておいて。


そんな訳で私はこれからもめげずにボカロ曲を聞き続けるし、ボカロシーンを応援していきます。
こんなに何かを熱く語ったの初めてかもしれないw


次回からは普通の感想に戻ります。たぶん。